【言語】【情報】の障害‼

聴覚障害とは、聞こえが正常でない状態を指すのですが、

「まったく音のない世界だ。」「手話ができるだろう。」「補聴器があれば大丈夫だ。」と

ひとくくりに考えられるものではありません。

 

1.難聴にはさまざまな種類がありそれぞれに特徴があります。
  • 耳の中のどこがわるいのか。(障害部位)
  • いつから難聴になったか。(発症時期)
  • どれほど聞こえないか。(難聴の程度)

これらの観点からそれぞれに特徴があります。

 

2.伝音難聴と感音難聴また混在しているタイプがあります。

耳介(耳たぶ)から外耳道をつうじて鼓膜に伝わった音は内耳に導かれます。

この道筋のどこかに障害がある場合は治る可能性のある難聴です。

耳垢がびっしりつまっていたり、鼓膜がやぶれたり、滲出性中耳炎によって中耳に水が溜まっていたりすると、音の波動がとおりにくくなってしまいます。指で耳をおさえているような状態といえるでしょう。これを「伝音難聴」といいます。

 

内耳まで伝わった音は、さらに耳の奥の内耳に入ります。音の感覚刺激を生み出す内耳の蝸牛から聴神経にいたる道筋に障害がある場合、これを「感音難聴」といい治りにくい難聴です。音が小さく聞こえるだけでなく、音声にゆがみが生じで不明瞭になります。

高齢者も耳が遠くなるのも、「感音難聴」のひとつですが、「伝音難聴」が混在していることもあり、「混合難聴」とよばれています。

 

3.先天性難聴、中途失聴、幼児難聴、高齢者難聴 発症時期について

生まれつき聴覚が阻害されている、幼児期からの難聴には耳で聞いて話すことを学習しにくくなるので「言語獲得前難聴」とも呼ばれています。

すべての人ではありませんが、そのために言語能力を獲得できないことがあり、成人になっても小学校3~4年生のコミュニケーションレベルで停滞してしまうこともあります。

これを俗に「9歳の壁」と言ったりします。そのために、漢字の意味のまま「座薬」を「座って飲む薬」と文字の意味のままに理解したり、助詞をうまく使うことができなかったりします。

中途失聴は、話すことにはあまり不自由はないのですが、聞くことに障害が生じます。

聴力は30歳ごろから低下し始め、加齢とともに聴覚機能が減退します。65歳を過ぎると「高齢者難聴」の人口割合が急に増えてきます。高齢者は自分が聞こえにくくなっていることを受け入れることができません。「自分は普通に聞こえている。」と思っています。

難聴は手足や視力の衰えのように周囲の人からはわかりにくい障害でもあります。

また、話しかけに対する反応のにぶさが、認知機能の低下によるものなのかの区別が困難でもあります。

 

軽度難聴、中程度難聴、高難聴、重度難聴、最重度難聴についての基準は次のとおりである。

木の葉のすれ違う音が聞こえないレベルから、飛行機のエンジン音が聞こえない、全くきこえないまでの段階があります。

 

軽度難聴(25~39デジベル):小さな声が聞きづらい。

中度難聴(40~69デジベル):普通の会話が聞きづらい。

高度難聴(70~89デジベル):普通の会話が聞き取れない。

重度難聴(90デジベル以上): 耳元で話されても聞き取れない。

最重度難聴        : 聞こえない。

 

聴覚障害は非常にさまざまであり、聴覚が障碍されたことによって生じる、言語獲得や、コミュニケーションの困難、音声情報の獲得ができないということ。そこから、自分だけが閉ざされているような孤立感をもたらしています。

 

4.聴覚障碍者の悩みとそれに対してできること。
  • コミュニケーション

子どもの難聴は【言語を獲得すること】への障害をもたらし、すでに大人になってからの難聴は【情報を獲得すること】への障害をもたらします。

人との円滑なコミュニケーションがとりにくいということです。

 

「みんなが知っているのに、自分だけが知らなかった。」

「わかったつもりでいたが、理解がずれていて、とんちんかんな応対になった。」

「なんども、繰り返して言ってもらうので、相手もうんざりしているようだ。」

 

聴覚障碍者にとって、聞こえないことそのものよりも、話が通じない相手、厄介な人と思われて、コミュニケーションが閉ざされてしまうことです。

 

  • 聞きやすい話し方をする。

昔にくらべて、日本人の話し方は、早口になり、文末の言葉が弱くあいまいな発音になる傾向があります。聴覚障碍者にとっては、聞き取りにくい話し方です。

また、ゆっくり話さなくてはと意識しすぎると、不自然なロボットのような話し方になってしまい、かえって伝わりにくくなります。

5.聞き取りやすい話し方をまとめました。
  1. 細かく区切りすぎず、句読点を目安に間をおいて
  2. 早口にならず、ゆっくりと自然な抑揚をつけて
  3. 語尾を曖昧にせず、文末まではっきりと
  4. 複数の人が同時に話さず、ひとりずつ
  5. 雑音や反響のすくない場所で

 

  • 情報保障

聴覚障碍者に必要な情報が伝わりやすくなるように環境を整えることを「情報保障」といいます。『耳からの情報保障』としては、磁気ループやFM補聴システム等の補聴援助システムを用意して、より聞きやすくする方法があります。

「磁気ループ」とは、難聴者の聞こえを支援する設備で、ループアンテナ内で誘導磁界を発生させることで、音声磁場をつくります。磁界を発生させるループアンテナを輪のように這わせることから、「磁気ループ」と呼ばれています。FM補聴システムとは、FMの送信機に入力された音声を、離れた場所にあるFM受信機が受信をし、その音声をケーブルを通して、スピーチプロセッサに入力し、人工内耳を使用した装用児の聞こえを補聴するものです。

 

『目からの情報保障』としては音声情報を文字に変えてスクリーンやタブレット端末画面に映し出す「文字提示」「要約筆記者」「手話通訳者」を配置する方法があります。

 

高齢者が多くなるこれからにおいて、「聞こえ」は大きな問題になってきます。普段の生活にも深く関わり、また災害時には聴覚障害のために情報が伝わらないことがおこります。

ケアマネージャーも支援する側の立場であり、医師や看護師などの医療に従事する方々へも深い理解と協力をお願いしていきたいと思います。

コミュニケーションができないのは、聴覚障碍者側だけの問題でしょうか。

高齢社会になれば聴覚に異常をもつ人は増えます。このことを考えるとおのずと対応をかえるべきと思います。

 

【マスクをしたままの会話】【パソコンのほうを向いての話】など聞き取れない状況や判断できない状態をつくっていないでしょうか。

 

関わる人の意識を変え、誰でも気持ちよく情報の共有ができる社会にむけて発信していこうと思います。

そして、とっておき情報

とても便利な音声を文字化するアプリを見つけました。
お試しされたらいかがでしょう。

 

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【言語】【情報】の障害‼” に対して2件のコメントがあります。

  1. セフィママ より:

    よっぴーさん、すごくわかりやすかったです!
    聞こえないレベルも、段階が思うより多く別れてて、自分に置き換えてみました!
    前にいた会社の同僚、突発性難聴4〜5人いました!

    1. yoppi より:

      返信おそくてごめんなさい。疲労から耳が悪くなる人いますよね。芸能人でも突発性難聴になった話ききますもん。すぐに大きな病院いったら治るらしいですよ。手遅れがいけないそうです。

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