ホームヘルパーのあり方

厚生労働省の通知が9月28日に出ました。

介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて

使っていただく場合はどのようなルールかを明確化しました。

日本ホームヘルパー協会の調べでは、

介護保険サービスを実施する事業所の半分弱(49.1%)の事業所が

保険外のサービスを受け持ったことがあるという回答でした。

多様化する高齢者のニーズにこたえるためには保険外のサービスも

必要との声もあります。

介護保険で提供されるサービスはおむつ交換や着替え、

入浴介助などお体に触って介護する身体介護と

お掃除やお料理などに代表されるおうちで日常生活していくために

必要な家事をお手伝いする生活支援サービスです。

保険外サービスとはこれらの介護保険の決められたサービス以外に

ホームヘルパーさんによって提供されるサービスを指します。

お墓参り、法事や結婚式への付き添い、旅行の移動介助、

温泉での入浴介助、お庭の手入れ、また趣味の活動やペットの世話

エアコン掃除、窓ガラス掃除、大掃除など普段の日常生活と言えないこと

いろいろな援助が考えられます。

介護保険で定められているのはご本人の日常を支えることです。

非日常なサービスは提供することができません。

その場合は介護保険サービスの範囲を超えてしまいますので

民間の家事サービスをご利用いただくことになります。

ただしお体が弱っていたり認知症があったりと

福祉の専門家としての訪問介護員の視点でサービスを提供してほしい。

と言うご要望もあり、お引き受けしている事業所もあります。

ホームヘルパーさんのお仕事と家政婦さんとの相違は、

より効果的にご利用者の自立支援、重度化防止、生活の質の向上(QOL)

意識して、提供されるサービスであるという点です。

ただ家事を代行すると言うのは、ホームヘルパーさんとして

適切にお仕事しているとは言えないのです。

ご本人様の病状や認知面について十分に判断し、

ご自分で『できることと、できないこと』をしっかり把握して

どのように支えれば、今、できないことができるようになるのか。

と言う視点でお手伝いし、支えていきます。

例をあげると、

認知症がある老夫婦がいたとしましょう。普段はおふたりで暮らしています。

ご主人はおうちから出ることを難しくなりほぼ寝たきりです。

奥様はかるい認知症があります。ご主人を大事にしておられるのですが、

ご主人が欲しがると自分の食事まで、ご主人に食べさせてしまいます。

そして、栄養や水分が不足しがちです。

人の手助けがあれば何とかご飯は準備できます。

一時は配食サービスも利用しましたが、台所に立つことが楽しみでもあり、

ヘルパーさんと一緒に食事を作ることにしました。

ヘルパーさんは毎日やってきて奥様がお買い物に行くのに付き添います。

奥様はお店まで歩いていけますが、献立にあわせたお買い物ができず、

同じものばかり買ってしまいます。ヘルパーさんが助言しながら

お買い物を一緒にします。時にはそっと棚にかえしたりして

見守ります。

奥様は声をかければ何とかお料理ができます。ときどき

途中で忘れて焦がし、最後までお料理を完成することができません。

包丁を使って、食器食材を切ったりすることは体が覚えているので、

1人でもできます。奥様とヘルパーさんとでその日にお二人が

食べるご飯をつくります。ヘルパーさんは奥様の作業を

見守りながら『できることと、できないこと』を判断して

難しいときには声をかけたり、アドバイスしたり、

また本人が気づかないようにそっと手助けしたりします。

そのように2人の生活を支えます。これがヘルパーさんのお仕事です。

家政婦さんは家政婦さんがすべてお料理をして

出来上がったらお二人で食べていただいて後片付けをしてと

お料理をする。お掃除をする。といった作業そのものがお仕事です。

ホームヘルパーさんは介護職です。

ご本人たちが、生き生きと今まで通りの生活を続けることができるように

支えます。 共におこない自立した生活を回復できるように働きかけます。

その活動内容が、実はケアマネージャーさんに理解していただくことが

難しいのです。 ほとんどの利用者さんは代わりに家事をしてほしいと

思っておられますし、多くのケアマネジャーさんは施設出身者で

在宅でのヘルパーさんの活動にふれた経験がないのです。

ホームヘルパーさんの仕事の意味をおわかり頂けるでしょうか。

ご本人さんの仕事を取り上げるのでなくて、共にうごき

一緒に寄り添ってくれるホームヘルパーさんの価値を

認めてあげて欲しいと思います。

そして、ご本人の希望をかなえるのに必要であれば、

保険外での利用をとりいれてみたらどうでしょう。

 

介護保険以外の助けが必要な時もそれに応じた計画を

ケアマネージャーさんにお願いしてほしいのです。

より良い介護サービスを提供してくれる事業所が

増えてくれれば、高齢になっても安心ですね。

 

 

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