認知症のこれから!

平成31年2月21日

南奈良総合医療センターにおいて認知症の研修がありました。

まず南奈良総合医療センター、澤先生から

南和地域での認知症の実情について
(奈良県の南部地域。奈良盆地以外の中山間地域を指す。)

 

『当院における認知症診療の現状』と題してお話がありました。

 

この地域は年々人口が減り

25年後には現在の人口の55%まで減るとされています。

そして高い高齢化率!

現在36.9%が65歳以上とされております。

そのうち4000人余りの方が認知症とする診断され、

認知症の前段階であるとされる方が3500人余りおられます。

合計で7500人の方がいくぶんかの認知機能に問題があると思われます。

 

入院患者の平均年齢は75.9歳です。入院されるのは高齢者が大半と言うことです。

今後高齢化が進めば認知症の患者さんもそれにつれて増加してくると思われます。

これって、日本中の山間地域にあてはまることじゃないのかしら。

若い人が減って、高齢で病気になり、認知機能が低下した患者さんが

病院に入院してくるってことですよね。

病院の先生たちも認知症への理解なしには治療できませんね。

 

 

続いて、特別講演

大阪大学老齢総合内科学 竹谷先生が

『地域で見る・見守る認知症』と題してご講演がありました。

 

認知症の診断をどのようにするか。

認知機能の低下の発見がなかなか難しいです。

というのもご高齢の方がお一人で受診され、

普段のおうちでの様子をうかがい知ることが難しいのです。

どのようなことから認知症を見極めるかというと

 

受診予定日を忘れて受診に見えられない。

お薬の処方箋をお渡ししたのに無くしてしまう。

同じことを何度も確認される。

自信がなくなってくる。

お財布が小銭でパンパンになる。(お札ばかりつかう。)

保険証等もなくし、再発行をかさねる。

鞄の中から必要なものを取り出すことができない。

 

このような行動があるようになれば、

認知症を疑って検査を勧めているのです。

 

また、【語義失語】と言って、

相手の言葉を繰り返すような返事の仕方になる。

会話がオウム返しになります。

 

脳機能の障害により、非常に特徴的な絵を描く。

ようになります。

 

認知症には必ず、記憶障害(物忘れ)が発生します。

普通のうっかり!という忘れ方ではありません。

今さっきの、出来事がわからないのに、

昔の事は鮮明に覚えています。

これを、短期記憶障害といいます。

 

皆さんは、昔の事は、すっかりわすれてしまいますよね。だから、

「あんなに古いことは覚えているから、まだまだしっかりしている。」

と思って、なかなか気づいてあげられません。

 

失語障害(言葉がでてこない。あれ、それ、これが増える。)

失行障害(方法がわからない。ネクタイ、靴紐ができない。等)

失認障害(感覚が正常に動かない。真夏に厚着など目、耳、鼻、皮膚感覚などの感覚が異常になる。 )

見当識の低下(時間、場所、人などがわからない。自分の状況が判断できない。)

実行機能障害(計画をたてることができない。段取りが悪い。)

 

記憶障害とこのいずれかの症状があらわれ、

日常生活に支障がでて、困るようになった状態を

認知症といいます。

 

生活に困る!というのは、

社会的な側面が大きいです。

 

今までなら、手紙や電話で連絡がとれていれば、

困ったと感じることもなかったでしょうが、

 

これからは、インターネットがつかえない。

メール、等。デバイスを操作できない。

などで、生活に困ってくる人も認知症と診察されるようになるでしょう。

 

お薬についても、高齢になると病気の数が多くなり、

それにつれて、飲んでいただくお薬もふえます。

 

だいたい、一つの病気に一つの薬としても、

たくさんの病気を併発されていますから、

多病がゆえに、多剤を飲んでいただくことになり、

認知機能へのお薬の影響も考慮して、必要なものだけに

減らしていく工夫も必要とされます。

 

認知症においても、活動的で興奮気味な患者さんと

抑うつ的で、自信喪失している患者さんのお薬は違います。

 

認知症は他の疾患とちがいお薬による効果もありますが、

介護と家族と医療の三つの協働が大事となる疾患です。

 

 

そうなのか!

認知症の定義で、生活に困っているって状態は

時代によって変わるのね。

 

もしか、脳機能がおちても、AIが発達して、

そこを、補ってくれて生活が楽チンだったら、

認知症じゃないってことでもあるのかな。

 

家族に非難されるように感じるから、

ウロウロ、本当の自分の居場所を探すのが「徘徊」

道に迷うのは「迷子」と区別!!

居心地よかったら徘徊しないわけよね。

家族さん、苛ついてガミガミやっちゃうとこじれるよ。

 

それに

携帯電話はもう高齢者でもほぼ普及したから、

迷子は減らすことできるんじゃない!

 

認知症は脳の病気!

 

こう理解して、使える便利なものは使っていけば、

恐れるに足らず!

 

みんなのやさしさと理解が大切だよね。

 

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認知症のこれから!” に対して2件のコメントがあります。

  1. なぎさ より:

    よっぴーさん、祖母がたった今のことも忘れちゃうのに、昔のことをよく覚えてていたのを思い出しました。
    これからは、高齢化の問題を避けては通れないですね。

    1. yoppi より:

      なぎささん コメント有難うございます。ちょっとした知識があれば早く気づいてあげられると思います。
      介護界ではよく知られていることも、世間一般の知識になっていないので、こんなブログでもお役に立てばと思っています。
      また、おいでくださいませ。

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