地域包括ケアにいたる4つの変化

共生社会を作る地域包括ケア

今、医療、介護界で議論され、中央から地方行政に

地方行政から地域住民におろされる施策です。

 

生きがい・助け合いサミットin大阪

シンポジウムに参加しましたので、まとめてみました。

https://youtu.be/rhHiSTlv8_A

1.家族のありかたが変わる。

近代から現代社会に移行する中で

家族のあり方が大きく変わりました。

 

ひと昔前まで、大家族での暮らしがありました。

 

しかし、高度成長期

だんだんと夫婦と子供と言う核家族化が進み、

 

そして今は、夫婦2人世帯、

単独世帯の数が増えてきました。

 

そして、無縁社会とまで言われるようになり、

「孤独」に暮らす人が増えています。

 

絆、と言われるが、地域の絆は薄まっていないでしょうか。

 

親、子、孫、三世代のみならず、

叔父や叔母、甥、姪まで

一 つの世帯であった時代もありました。

 

自営業が中心であり

家族の中で労働、生産、消費が行われ、

教育、保育、看護、介護等ケアする機能も備わっていて
家庭の中で、子供や高齢者はお世話されていました。

 

 

2、家族の機能が失われていく。

 

 

家族の機能は家族の姿が変わり小さくなるにつれて、

外に出て行くことになりました。

 

労働の形態が企業に勤めると言う形になり、

家事も外のサービスに頼るようになってきました。

 

そして最後まで残っていた、ケアをすると言う機能も

外のサービスに頼るように変化してきました。

 

3、求めるものが、物の豊かさより心の豊かさに変わる。

 

その中で「個」として目覚めた国民は

次第に「物質的な豊かさ」よりも

「心の豊かさ」を求めるようになってきました。

 

「尊厳の保持」「精神的自立」

「自分の肯定」「自己有用性」

「生きがい」など、いまや幸せに暮らすために

不可欠な要素となってきました。

 

4、公的な援助のみでは、カバーできない。

 

しかしそれらを公的なサービスで

賄うことには限界が生じてきました。

 

これらの精神的な欲求は個別的であって

複雑多様であり金銭給付や現物支給といった

行政の給付サービスには、なじみません。

 

また、高齢化率が40%を超える未来の日本では、

元気な高齢者が高齢者を支えると言う

助け合う共生社会を目指す必要ができてきました。

 

2000年から始まった介護保険制度は、

幾度かの改正を得て、人々を支えてきました。

 

しかしもう、介護保険にのみ頼るわけにいかなくなります。

介護保険利用が、みんなの望みでなくなりつつあります。

 

5.未来にむけて、共生をめざす。

 

じゃあ、住民主体に支え合うと言われても

20年近くも介護保険によるサービスを

使うことに慣れた、ほぼそれだけだった

国民にとって、何をどうすれば良いのでしょう。

 

何を満たすことが必要で

自分たちはどういうことを望むのか。

と真剣に考えているでしょうか。

 

人はとかく、目の前のことにとらわれて

遠い将来の事は思い描けないものです。

実際に、高齢化が深刻化するのは2040年になる頃です。

その頃、高齢者となるのは今の30代40代です。

 

今、働き盛りの世代が、

自分たちの老後の世界を思いやることなどできるのでしょうか。

 

社会的な運動として、助け合える新しい地域づくりが提唱されましたが、

これは市民による運動でもあります。

今から私たちが大きなムーブメントにするべきことでしょう。

 

地域とのつながりを持つと言う事は

今の働き方では、時間的にも厳しいでしょう。

生産性を維持しながら、労働時間を短くする必要もあるでしょう。

 

多種多様な労働形態が必要です。

在宅ワークや、フリーランスなど新しい仕事のありかたを模索するべきです。

 

今や、自治会活動など、隣近所とつながりを持つということが

弱くなってきています。地域的な観念もインターネットの

発達とともに曖昧になり、流動しています。

逆にすべてのつながりから、孤立しているケースもあります。

 

家族関係も非常に脆弱でもろくなっています。

 

下流老人、女性の貧困、子供の貧困、閉じこもり問題など

様々に問題が生じています。

 

縦割りの支援が、行政からされていますが、

よく似た問題が、同じようなメンバーで話し合われるなど

非効率でありますし、たがいに協力しあえる関係にないのが現状です。

 

地域にいる多様な人が、その人のなりに幸せに暮らす。

と言うことができる社会を作らなくてはいけません。

国際化すれば、違う民族が隣人であることもおこります。

 

許容の反対に自分と違う異質なものに対して、

嫌悪感を持つ人攻撃してしまう人も現れています。

 

ヘイトスピーチ、いじめ、ハラスメントなどの社会問題が起こっています。

社会に寛容さが失われつつあります。

 

しかしながら、昔村あったような、村社会のように濃密な人間関係で

プライバシーなど、尊重されない地域では

 

「個」の存在に目覚めた、今の国民が受け入れる事は難しいでしょう。

 

お互いを尊重しながら、受け入れながら、

困っている人、弱い人は助けてもらえる。

 

そして、お互いの人間が尊厳を保持して

助け、助けられるなかで

自分らしく生きるのには不可欠な

[精神的欲求]を満たされる。

 

行政的な援助ではなく

人と人がつながり、互助の関係がある中で

「個」しての共生社会におけるつながりが確立され

相互に話し合いだけでなく、認め合う助け合う行動によって

着実に深めていける、共生社会の実現を論じられました。

6、まとめ

 

有識者が集まり、このシンポジウムが開かれ、

ここがひとつの社会変革の起点になることと思われます。

 

この国が目指すところが共生社会にあると言う理念が、

その土地、その土地に住む、住民参加による

行動につながることを願ってやみません。

 

今、介護の現実を目にしている私にとっては、

このことが実現するのは容易なこととは思えません。

 

半面、介護不足、人員不足などにより否応なく

住民が自分たちで、自分たちの未来を、老後を、

切り開かなくてはいけなくなる可能性の方が大きいように思います。

 

元気な老人、賢い高齢者がこの国を支えるのでしょうか。

全世代、障がい者も、子供も、

困りごとまる抱えの支援をすすめたいのが、国の方針です。

 

生きがい助け合い共生社会を作りあげる

市民の運動が結実することを願ってやみません。

 

次回は、発表者のパネル別にご紹介いたします。

 

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地域包括ケアにいたる4つの変化” に対して5件のコメントがあります。

  1. うめ より:

    核家族化がこれでもか!と進み、家族とのコミュニケーションも昔のことを思えば減りうまくできなくなってきたように思います。人は老いから逃れることは出来ません。
    だからこそ今、何が必要か?どうすればいいのか?考える必要がありますよね。
    とても有意義な時間を
    と思います。お一人様の私は…どうすれば綺麗な最後を迎えることができるか…?
    そんなことを最近は考えるようになりました。
    介護の経験はありますが、される経験はありません。
    これも私にとって怖いです。生きるって何なのか?
    考えさせられました。ますますのご活躍を!!です。
    大分と、ブログ内容から外れていると思いますが、お許しくださいね。

    1. yoppi より:

      家族がいるからと言って、長寿を得る代わりに、家族が看取ってくれるとも限らないご時世と思います。
      これからの生き方について、考えさせられるシンポジュウムでした。

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