治す医療から支える医療への変換 パート2

30年間、在宅医療という言葉もないころから、
在宅で患者さんと関わってくださる新田先生が登壇されました。

医療の過去から現在への変化
多様なニーズについて発言されました。

 

1.発言要旨

新田 國夫 医療法人社団
つくし会理事長

 

30年前、在宅医療をはじめたのは病院から出される時代、
本人が望んでいないけれども
病院から出ていかなければならない時代だった。

老人の長期の入院が増え、医療費が増大したので
厚生労働省が抑制策を取った。

それで在院期間がみじかくなった。

一方で老人病院がたくさんつくられた時代であった。

 

在宅医療の最大の功績は先端医療がもたらした
死の苦しみから解放した事であると思っている。

今、病院死が、当たり前で、3世代続いて在宅での
看取りが行われない。

全く病院で死ぬと言うことが当たり前になり、
もう在宅で看取るという文化がなくなってしまう。

今まではヨーロッパ先進社会を見てそれにならってきてきたが、
今や日本が超高齢化と言う意味では最先端社会である。

それを世界中が見ている。

後に続く東南アジア、韓国、中国も高齢社会になるわけだ。

今、2019年だが、1990年からこの時代、65歳以上を高齢者として

介護保険が作られた時は、65から70までの要介護者は4%
80から85で14% 、80まで元気でどうなるかと言うと

 

死亡するのは85以上、85以上の死亡数が5割
このような世界になると先進医療が通用するのだろうか。

 

そのうちの4分の1が認知症で、ガンを併発するそうなると
何のために医療を行うんだと言うことになってしまう。

 

先端医療は通じない。これまでにないことである。

この医療と言うのが苦痛を軽減するのが医療。
それはよく言われるように
身体的・精神的・スピリチュアル的苦痛と言うことが言われているが、

さらにその上に生きがいを求めている。

生きがいを求めるためにどういったことをするのか。

生きがいを求めるために在宅医療だとしたら、
ただ苦痛を和らげるための医療と言うことではもう社会が持たない。

 

一人暮らしの高齢者が圧倒的に増え、

しかも85 歳以上である。

介護保険を作った時は3世代家族を想定し作られたが
実際、介護保険が出来上がった時は3世代家族はなく、

夫婦暮らしになり、さらに今は一人暮らしの高齢者が増えている。

75歳以上の人口の伸びは止まり、85歳以上の人口が伸びる。

私のことですが、私の病院に来る外来も80歳以上の人がほとんどである。
これが現実である。

10年前は、当院の外来患者は70歳が中心であった。

しかし今は90以上の人も何人も外来に通って来れている。

これは背景にある生活を『誰が』支えているんだろう。

『誰が』ということが大事になってくる。

これがわからないことには医療はなにもできない。

医療カルテには背後の生活がなにもない。
(書かれてない。もしくは記入欄がない。)

我々、医療者はカルテから変えていかなければならない。

根本から考えないと、高齢社会の医療はやっていけない。

介護が必要なことより、

生活のちょっとした困りごとを抱える高齢者が増えていく。

その中で家族は、全くあてにできない。
一人暮らしの高齢者ばかりになっている。

その上、多様な生活があり一人一人がそれぞれ違う生活である。

それぞれに対応できない。生活も含めて多様なことに気づかない。

とても制度がついていけていない。

病院医療というのは、治す医療であり、
先端医療が率先してやってきたことである。

この超超高齢化社会に医療はなにをするのか。

生きがいであり、それは生活の満足度。

満足のいく生涯であるのか。ここに価値観がかわってくる。

ここで根拠のある情報提供と家族本人をまじえた説明と

医療を選ぶことでどういうことがおこってくるのか。

という選択をすることである。

おなじ90歳代の大腸がんでも、
「もういいです。」という人もいれば、
治療を望む人もいるだろう。

どれが正しいとか間違いという世界でない。

多様な世界の多様な価値観に基づく。

もちろん、入院すればその後の生活にもどるために
リハビリまでふくめて考えるようでなくてはいけない。

在宅医療は、退院後の受け皿であったが、
入院を経ないで、在宅のみで看取りまでのケースもでてきた。

2040年の課題としては、
「格差・孤独・居場所」である。

介護をふくめて支える医療が必要である。

ますます、介護医療の融合が必要であろう。

 

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2.医療へ理解をもとめるためへの行動

在宅で看取りをする。ということが
のこされた家族にとって、何をもたらすのか。

施設、病院が死に場所として
ふさわしいのか。

その人らしい、人生の仕舞かたを
ケアマネージャーになってから考えてきた。

『人はいずれは死んで、土に帰る。』

医学が進歩したといっても、死は必ずきて、
別れは必ずくる。

家族との関係が希薄になっていくなかで、
『誰が誰』を看取っていくのだろう。

ベッドの傍らでロボットがしゃべる
家族の声に送られて、旅立つことになるかもと想像してみることもある。

ケアマネージャーとして、
最後まで、関わらせていただいた時は
家族の思いや、本人の思いを聞き取って、
医療関係で関わっていただいた、医師、看護師に
伝達するように努めてきた。

病院内からは退院後は見えていない。

退院した時点から在宅療養がはじまるので、
退院日には訪問看護とともに訪問して
情報の共有をするなど、生活を支えるには、

案外、たくさんの人と人のつながりが必要だ。

主役は、いつも本人で
医師も看護も介護も、みんなは
脇役である。おなじ脇役なら
助演男優賞、助演女優賞をとりたいもの。

新田先生の指摘された生活部分、カルテに記載ないところが
ケアプランで補うべきところ、受け持つところであり、

在宅療養の両輪にならなくてはいけないだろう。

3.まとめ

医師のキャリア形成としては、

「先端医療に進みたい。専門性を高めたい。」

と思われるのはもっともである。

しかし、超超高齢化社会の国では、
別の形の医療も求められている。

また、健康を保つということからは、
医療以外の生活においての支えあいも大切である。

当然のことで、いくら治療しても
栄養や、清潔や、その他、諸々の生活が
整っていない状態では、健康な生活は難しくなってしまう。

地域での支えあいといっても、
地域を見捨てて、出ていく住人が多くなると
残されたものでどうしたらいいのか。

まずは、残されるのは、高齢者!

出ていった子世代は、都会の無縁社会を生きることになり、
年月が過ぎれば、高齢単身という人が増える。

危機感をもって医介連携を進めていく時代である。

 

 

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