JKが関わる2つの犯罪

村木 厚子

1978年労働省 入省
女性政策、障がい者政策などに携わり
2008年雇用均等・児童家庭局長
2012年社会・援護局長などを歴任
2013年から2015年まで厚生労働事務次官

生きづらさを抱える若年女性を支援する
「若草プロジェクト」の代表呼びかけ人や
罪を犯した障がい者を支援する
「共生社会を創る愛の基金」の顧問を務める。

他に

伊藤忠商事(株)社外取締役など

 

こんなかわいい娘がどうしてこんなところにいるのだろう。

 

1.発言要旨

こういう問題に関心を持つ大きなきっかけになったのは

拘置所で約164日間いたその時に、自分のところに食事を
持ってくるのは女性の受刑者だ。

それは結構、体力の要る仕事で
若い女性が担当していた。

若くて可愛くて職員たちにも
素直なこの子供たちが刑務所で作業している。
不思議でしょうがなくて、取り調べの検事に

「あの子たちは何したんでしょうか。」

と聞いたら大方は薬物で、その中には売春をしている子もいて
薬物と売春というのが、自分が見ているその子たちと
すっかり結びつかななかった。後で調べたんですが、

そんな子たちはおうちで虐待があったり、
性暴力にあったり、またおうちがとても貧困で

なんとかしなきゃと、風俗などのそういう仕事に手をつけて
社会の暗い方へ暗い方へと落ちていく。

そして薬物にしか頼るものがなくて、
それに手を染めてしまうということがわかった。

私が検事にそういうことを聞いたので、

検事は,私がそういうことに興味があると思ったのだろうか

「村木さん僕たちはお正月前にはとても忙しいんだ。」って言った。

「お正月はここで(刑務所)、過ごしたいからといって
無銭飲食とか万引きとかで捕まる人が多い。」

と言った。それを聞いたのは夏の事だったが、
私は11月まで拘置所でいたが、冷暖房がないので、11月には結構寒い。

私はここで冬を越すのは嫌だと思ったが、
ここでお正月を過ごしたいと考える人もいるんだ。

と聞いてびっくりした。

後で勉強すると、刑務所に入ってくる人は
精神疾患の人とか、お年寄りの人とか、がすごく多い

知的障害の人が5人に1人位はいる。

学歴も中卒以下と言う人が非常に多い。

拘置所に入るまでは刑務所とは、悪い人、怖い人が居る所と
思っていたが、けれども実際に中に入ると

福祉の世界で言う生きづらい人と言う人が、
刑務所でいると言うことがよくわかった。

刑務所を出て、行くところがある人は良いのだが、
仕事に就くことができない人は、また再犯することが多いのだ。
と言うこともわかった。

ほんとにこれは世の中の側の問題が、大きんだなと思った。

その中で2つの活動を始めることにした。

共生社会を創る愛の基金』というもの、
知的障害があって軽犯罪を繰り返す人の、
知的障害があるために生活がうまくいかない。

そういう人のために再犯を繰り返さないようにつくった。

基金は調査研究とこういうことを、熱心にやっている
団体に助成金を出す活動である。

小さなお金であるが、熱心にやっている方の助けになればと思う。

 

もう一つは『若草プロジェクト』の活動である。

瀬戸内寂聴さん、少年関係の弁護士さん達と一緒に始めた。

子供たちというのは
家に居場所がない。
学校で居場所がない。ともうどこにも行くところがない。

そこで夜の街へ出ていくわけである。

家出をする。SNSで今晩泊めてくれる所を探す。

そういうことで社会の暗いところへ引きずり込まれていく。

悪いことに世の中の人は、彼女らのことを悪い子と思っている。

またさらに悪いことには彼女たち自身も
自分たちのことを悪い子と思っている。

それで助けを求めない。

こんなことをやっているのは自分だけだと思ったり、
みんな大変なんだから私だけが相談にいけない、助けてもらえない。

と思っている。

今までまともな大人に出会ったことがない。
彼女たちを利用したりするような人しか出会ったことがない。

 まともな大人に出会ったことがないので
人を信じることができない。

また小さな市町村では
相談の窓口に知っている人が
座っている。

親の悪口を言いたくない。

などの理由で相談にも来れずにいる。

 

「つなぐ」「学ぶ」「広める」と言うことで

LINE相談を始めた。

今年から若い大学生のボランティアが
30人ぐらい活動してくれている。

それから、小さなシェルターをつくった。

最初は二晩三晩、泊めてあげて
身体を売らなくてすむようにと思った。

困った時は電話をかけていらっっしゃい。だけじゃなくて
いつでもきていいよ。という状況を作ろうと思ったが、

大変厳しい状況の子供が多くて、残念ながら
いつも満員御礼という、
悲しい状況である。

全国の同じような活動する団体とつながって
そういうところに下着をプレゼントする活動もしている。

その中で若い団体ともつながっており、その人たちの言うには

「日本の全ての公的福祉は、JKビジネスのスカウトのお兄さんに負けている。」

「困った時は電話をかけていらっしゃい。」

「相談にいらっしゃい。」と公的福祉はいうが、

JKビジネスのおにいさんたちは、夜の街に出て

「お腹空いていない?食べるものあるの?」
「今夜泊まるところあるの?じゃぁ家で泊めてあげるよ。」

といい、次の日になると

「君はいい子だね。」
「君みたいな良い子が僕のお店で働いてくれたらとっても嬉しいよ。」

君の家はどこ、管轄はどこ、そんなことを聞いたりはしない。

自分たちのことを悪いこと思っている、その子たちには
立派な大人は敷居が高いという。

私たちが上から目線になっていないか、を
支援者目線になってないか、をとっても反省した。

彼女たちが欲しいのは、
自分たちの戸惑いや不安を知り
葛藤を知る、信頼のできる大人になってほしい。と言わた。

子供たちに必要なものと言うと、
安心できる居場所と味方と誇りを取り戻せることと言った。

これは認知症のお年寄りにも共通することで
子供たちにとっても同じように、少しでも提供できるように
これからも活動していきたいと思う。

刑に問われた人の福祉と、一般の人の福祉とが、
なかなかつながらない。

仕事として再犯防止は、ずっと法務省がやっていて
福祉のほうは厚生労働省で現場は市町村に降りているので
相当に深い溝があって

1年前に再犯防止の法律ができたときに
そちら側からもこちら側もみんなして支援すると言うことで
両方側から少し手が伸びたと言うところである。

 

2.発言を受けて

子どもを育てあげるということは、
重い責任のあることだ。と痛感した。

わが子に安心できる、家庭をあたえられず、
夜の街に出ていかざるを得ない状況に追い込んでしまう親も
貧困にあえいで、社会からの孤立に心が疲れ果てている。

三世代の同居時代は、窮屈ではあったが、
家庭の力があり、家族内で子育てが助け合われていた。

核家族になり、主婦のワンオペ育児ではあったが、
夫の収入によって経済は支えられた。

離婚等による、シングル家庭がふえ、
ワンオペ育児のうえに、親は就業しており、
時間的にも子供への関わりがなくなっている。

地域に、誰でも集まれる居場所があれば、
この子たちも、夜の街に出ていくこともなく、
まともな大人との関わりの中で育つことが
出来るのではないか。と考える。

共生社会にむけた取り組みは、
高齢者の問題以上に、社会の安定に
寄与する活動とならなくてはいけないだろう。

3.まとめ

社会の暗い部分に吸い寄せられる、
弱い人たち、生きにくいとされる人たち

村木氏もいうところの

「まともな大人」でありたいと思う。

また、彼女らを
「まともな大人」として迎えてあげられる社会に
していかなくてはいけない。

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