お口から食べられなくなったら!

お口から食べられなくなったら

あなたはどうしますか。

一昔前なら、

お口から食べられないということは、

生命が維持できない状態になった。

ということに、同意語でした。

 

しかし、医療が進歩するにつれて、

経鼻栄養や、胃ろう(胃に直接栄養物を入れる方法)

などで、命をつなぐことができるようになりました。

 

お口から食べられなくなる原因は多様ですが、

特に、脳梗塞の後遺症で嚥下(飲み込むこと)が

障害されて、食べ物や水分が気管から肺に入ってしまい

炎症をおこして、肺炎を繰り返してしまうことがあります。

 

それを誤嚥性肺炎といいます。

 

肺炎を発症するに、いたるのは

 

①加齢や疾病、栄養状態によるご本人の抵抗力

いわば、免疫力や痰を喀出する力の有無。

 

②ケアの認識不足、口腔機能の低下、嚥下障害

胃食道逆流、食事形態・姿勢・介助など

誤嚥する物の侵襲性(外部から入った異物が病気をおこすこと)

という観点での口腔内等の細菌、誤嚥の量、誤嚥する回数の

バランスが保てなくなる時です。

 

つまりは、お口の状態が悪くても、本人の体力や抵抗力があり

痰を吐き出す力があると肺炎の発症が抑えられるということです。

 

 

しかしながら、寝たきりになり、

お口から食べ物がじゅうぶんに摂れないようになると

体力がおちて、肺炎のリスクが上昇します。

 

お口から、ご飯が食べられることを想定して

ケアをします。食べるためにはお口の環境を

整えていくことがとても大切になります。

口腔ケア図解

「何も食べないのだから、お口が汚れることない!!」

と思ってしまいがちですが、

お口から食べることで

唾液がでて、唾液がお口のなかを清潔に保つ役割を

してくれます。食べていないお口は細菌だらけになり、

誤嚥性肺炎の元になります。

お手入れが不充分なお口

ちなみに、デンタルプラーク(歯垢)の菌濃度は

1000憶/1gです。

これは、直腸の菌濃度と同等です。

つまりは、【う〇ち】と同じ濃度です。

 

デンタルクラーク(歯垢)を取る方法は

歯ブラシでブラッシングすることです。

歯磨きでこすり落として、うがいでお口の外に

出すことです。

 

【口腔ケアの効果】

口腔と咽頭の細菌数の減少

↓  ↓  ↓  ↓

誤嚥性肺炎の予防になる。

 

嚥下(飲み込む)までの時間が短縮される。

↓  ↓  ↓  ↓

嚥下リハビリ・誤嚥予防になる。

 

食事量が増える

↓  ↓  ↓  

口腔機能の向上、栄養改善(おいしく食べられる。)

 

全身の状態が改善されご本人に笑顔が戻ります。

良好な口腔内環境を作り、保ちましょう。

 

歯科医、歯科衛生士等、プロの口腔ケア

 

器質的・機能的口腔ケア手技
歯、歯ぐき、粘膜、舌といった口の中に残った汚れを除去します。
機能訓練を中心としたケア。発音、咀嚼、嚥下など、
口の中の機能面における維持や回復を目指します。

誤嚥させない、姿勢保持。
口腔ケアに適した物品の用意、選定をおこなってくれます。

①むし歯、歯周病の状況を診て、全身状態、口腔内の
状況に合った適切な口腔清掃のアドバイスをします。
②日常的には清掃できない部位の専門的歯面清掃をします。
③口腔機能の維持、回復を図る機能的口腔ケアをします。
④食介護へのアドバイスを行います。
⑤フッ化物洗口など、予防に関係する薬剤の紹介と
正しい使い方の指導をします。

 

でも、実情は口腔ケアに歯科医が訪問して頂けない

地域も多いと思いますので、家族でも出来る

ケア方法をお知らせします。

 

セルフケア:(健康な人の場合)

①適切な歯ブラシや歯間清掃用具を選択して、
すみずみまできれいに清掃します。
②栄養バランスのとれた食事をよく噛んで食べます。
③マッサージなどを通して、顔面、口腔をよく動かし、
摂食・嚥下のための良好な口腔機能を保ちます。

 

高齢者の口腔ケア(虚弱・要介護状態)

高齢者の口腔ケアを介助する際には、たくさんのコツや注意点があります。

正しい姿勢
まず、正しい姿勢で座ってもらうことが大切です。
上半身を起こし、両足を床にしっかりとつけた状態で座ってもらいます。
また、介助する時には顎をあげないことも大切です。
顎をあげると、ムセたり誤嚥しやすくなります。

手袋、マスクをし口腔内の確認
次に、介助する側は手袋やマスクを付け、口腔内の確認を行います。
汚れがたまりやすい場所や口の開き具合、唾液の量、舌の状態、
うがいが問題なく行えるか、匂いについてもチェックします。

うがい
歯磨きを始める前に、一度ぶくぶくうがいをしてもらうといいです。
うがいができないかたの場合は、水で湿らしたスポンジブラシなどで
やさしく拭ってもいいでしょう。

歯磨き
義歯のあるかたは義歯を取り外し、傷をつけないように洗います。
歯磨き粉で磨くと傷がつくため、流水と柔らかなブラシで洗います。
台所洗剤で洗うといいです。

自分の歯が残っているかたは、できるだけ歯の間は歯と歯茎の間に
挟まった汚れを取り除きます。
歯ブラシの持ち方は鉛筆のように持ち、歯茎を傷つけないように注意します。

歯がきれいになったら、頬の内側や顎などの粘膜の汚れもやさしく取り除きます。
水で湿らせたスポンジブラシを活用して拭いましょう。ガーゼでふき取るのもいいです。

肩や首筋の筋肉をほぐす。

お口はたくさんの筋肉の動きで、
物を噛んだり、飲み込んだりしています。
肩や首の筋肉が固いと思うように動きません。
軽くマッサージすると、効果があります。

 

お口を保つと、おいしく食事ができ

全身の状態もよくなります。

 

また、食事をとることそのものが、

大きな楽しみでもあり、生きる気力になります。
生きる力がもどって、笑顔がふえます。

認知機能が改善されます。

 

おじいちゃん、おばあちゃんのお口

もっと、もっと、気をつけてあげたいですね。

訪問歯科医さんがお勧めの口腔ケアグッズ
痰吸引機にセットすれば、簡単に汚染物を排出できます。

ぜひ、お試しください。

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓

オーラルケア 吸引くるリーナブラシ ×1個 〔メール便7本までOK〕[くるリーナブラシ][吸引くるリーナブラシ][介護用品]【コンビニ受取対応商品】【ラッキーシール対応】

価格:616円
(2019/7/2 22:54時点)
感想(1件)

親の介護、夫の介護、妻の介護
困ったときは、ご相談ください。

 

介護のお悩み、お伺いいたします。

ご相談をコメント、お問い合わせでお受けします。

 

14年のキャリアあり。丁寧にお答えします。
(匿名でお受けいたします。)

 

口腔ケアで予防できるリスクについてはこちらの記事から!

 

Kaigoマイスターよっぴーで動画配信中です。
そちらもどうぞ!

 

在宅ケアを描いたコミックです。
いろいろ参考になりますよ。

はっぴーえんど 1 (ビッグ コミックス) [ 魚戸 おさむ ]

価格:596円
(2019/7/14 00:10時点)
感想(2件)

こちらは、健康維持に役立つ情報です。

毎日、外食が多い。濃い味付けが大好き!
高血圧にお悩みの方にお勧め情報です。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

Follow me!

お口から食べられなくなったら!” に対して4件のコメントがあります。

  1. セフィママ より:

    オーラルケア、大切ですね!
    歯磨き、丁寧にやります(^^)

    1. yoppi より:

      お口は、大切ですよ!歯磨きしましょう。

yoppi へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

次の記事

モンスター家族の正体