医療における2つのモデル

超超高齢化社会において、

これまでの概念を見直すことが求められてくるが、

まず、病気という定義を変えることから始めていかなくてはいけないでしょう。

 

動画でもお楽しみいただけるようにYouTube版も作成してみました。

1、身体機能、社会的機能、心の機能

 

人は、身体的な成長は20代から30代の間で頂点に達し、

それからは、下降線をたどっていきます。

 

筋肉、骨量、内臓の機能も落ちていきます。

 

しかし、人は身体の機能だけで存在しているわけでありません。

人とのつながりの中で仕事を持ち社会とつながりに価値を見出して

生きています。

 

筋肉量が半分になったからといって、会社の社長さんは社長さんですし、

それぞれに社会的な機能を持って生活をしています。

 

また、心の機能、精神的な成長は、高齢になっても成長をつづけ

認知症になっても続き、最後まで続くと言われています。

 

人は身体的な機能、社会的機能 、心の機能の3つの機能があります。

 

機能の発達に分けて、人生をくぎると4つに区切られます。

 

一つ目は、全ての機能が成長していく、子供時代

二つ目は、少し身体の機能は落ちてくるけれども、

社会的機能や心の機能は発達していく壮年期

三つ目は、身体機能は落ちてくるけど、まだまだ元気なはず。

仕事を失うことによって急速に社会的な機能も失い、

テレビをみているばかりになった前期高齢者

四つ目は、全体に機能が低下してく中で、生きたいように生きられない

心の機能は高いためにそのギャップに悩む後期高齢者

 

一概に高齢者といっても様々ではあります。

 

2、旅立ち方のパターン

 

高齢になるにしたがい、

身体の機能は直線的に下がっていきます。

次第に、動けなくなって、食べられなくなって、しゃべられなくなって

老衰に至ります。

 

縁起でもないですが、老衰でお亡くなりになるのは全体の5%です。
事故、災害などでの突然死が15%です。

あとの、80%の方が人生のどこかで、病気や事故によって入院し
また、肺炎や骨折で弱って入院し、入退院を繰り返し

だんだんと生命を維持することができなくなってお亡くなりになります。

 

それでは、高齢になっても元気でいたら、

入退院を繰り返すこともなく、最後まで本人も理想的な人生を
送ることができて素晴らしいことでしょう。

 

国としても健康でいられる時間を、
健康寿命と称して、伸ばすために努力しました。

結果、平均で健康寿命を2年伸ばすことに成功しました。

 

大成功と言えます。

 

ところが、不健康な期間が減ったわけではなかったのです。

その分、平均寿命も2年伸びて、結局は、
「平均寿命-健康寿命」

伸びなかったという、どうも残念なことになりました。

 

やはり、最後の10年間ほどは、健康といえる状態を保てそうにありません。

 

3、病気と老化、について

 

それでは、何が病気なのでしょうか?病人とはどういう人でしょう

 

参議院議員になられた、舩後靖彦さん 木村英子さんは
病人でしょうか。お二人とも障害は持っておられて
生活全般には手助けがいる状態です。

 

舩後さんは呼吸ですら自発的おこなえず
人工呼吸器をつけています。体調を維持するための医療も必要です。

 

当選した舩後氏

 

かたや、家から、自分の部屋からも出ることができずに
引きこもりになっている人が100万人を超えています。

150万人以上、いらっしゃるかもしれません。

別に身体的な異常はないですが、
社会とも人ともつながりを作れずに
閉じこもっています。

 

そして、唯一のつながりである「親」の死とともに
生きていけず、命を落とすことがおきています。

 

障害があっても、社会と繋がりを持ち、
国会議員になった、舩後さん 木村さんと

引きこもりになっている人とどっちが病人なのでしょう。

 

4、医療モデルと国際生活機能分類

 

病気については二つの捉え方があります。

 

一つは、医療モデルと言われています。

 

医師になる教育のなかで、

 

病気を治して、健康にするのが
医師のお仕事と
教育されます。

にもかかわらず、病気になって入院する患者さんの

多くは高齢者です。

 

若い人は、元気な身体が元にあって、
それがなんらかの病気になり、
医療で治療すれば、元気にもどすことができます。

 

医療で治療し治ったら、健康にできるとの考え方です。

 

しかしながら、高齢者など、もともと身体が弱っており
複数の病気をかかえ、臓器や骨、筋肉にも衰えがあり、
その身体が病気を発症しています。

 

治療しても老化を伴っているので
病気を治療で完全に治すことができないのです。

それどころか、治療のための安静で
廃用性症候群「使わないことで身体が衰えること」で
寝たきりになってしまいます。

 

医療での回復は不可能です。
医療は敗北し、必要ないのでしょうか。

 

もう一つは国際生活機能分類(ICF)と言い

障がい者支援や、介護保険の考えかたのもとになっています。

 

いくらかの障害がのこるが、
環境を整え、必要な援助を得ることで病人としてでなく、
地域で生活者として暮らしていけるようになる。
とし、必要なケアと環境をつくり病気に向かいます。

 

環境を整えて、本人の思うように
生き方を選択して生きていくために

医療、介護に助けてもらうという考え方です。

 

舩後さんも木村さんも
医療や介護に助けられながらも、

国会議員としての活動をはじめました。

 

身体は病気、事故、加齢によって
衰えていきます。

 

病気や事故は避けられるかもしれません。
でも、歳をとって衰えるということは
生物であるかぎり、まぬがれないことです。

 

片方で、社会的機能やこころの機能は
身体の機能の衰えが影響しているとはかぎりません。

 

環境を整えることで、最後まで本人らしい生活を選択しながら

社会とつながりをもって、心豊かに生きられたら、

それもひとつの健康と言えるのではないのでしょうか。

5、まとめ

超超高齢化社会になった、今は

【病気】そのものの定義を見直すべきではないでしょうか。

 

病気や、障がいと付き合いながらも
自由に、暮らしていける社会があって

そのなかで、役割が持てて、
死ぬまでしたいことができ、居たい場所で暮らせて、

いろんな事が自由に選択できることが

【自立した生活】といえると思います。

 

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