介護保険で元気になれない、3つの理由

宮本  太郎

中央大学法学部教授

安心社会実現会議委員、内閣府参与、総務省顧問、
男女共同参画会議議員中央教育審議会臨時委員、
社会保障改革に関する有識者検討会座長、
社会保障制度改革国民会議委員、社会保障審議会、
生活困窮者の生活支援の在り方に関する特別部会部会長など歴任

現在、
日本学術会議連携会員、社会保障審議会委員、東京都税制調査会委員、
全国社会福祉協議会理事、「月刊福祉」編集委員長、
一般社団法人「生活困窮者自立支援全国ネットワーク」代表理事

 

1.発言要旨

 

地域包括ケアで共生社会を作る。

 

なぜ共生社会か。

世代間不均衡の極大化している。
支えられる支えるの二分法では重量挙げ社会になってしまう。

 

現役世代と高齢世代比が10:1から1.5:1になる。

しかも現役世代には非正規化、低所得化などにより
非力になっている。

 

15歳から64歳までの引きこもりが
150,000人以上いるとされている。

 

これでは支える側が一人で何人も支えるという
いわゆる、まるで重量挙げをしている状態である。

 

また地域間の不均衡も極大化し
若年層が地方から東京など都心部に流入している。

 

これまでの福祉は保護することであったが
これからの福祉は元気になってもらう事を目標とする

 

方法としては縦割り行政から
包括的な支援体制に変更していく。

 

今までのように困難がはっきりしてからの対応ではなく
早期に対応して困難が発生しないようにしていく。

 

もともと介護保険も元気にする福祉を目指してきたが
3つの制約があり成就しなかった。

 

①自治体の縦割り制度支える側と雇用と支える側の福祉の分断

②雇用の変化と低所得化

③財政の制約、財政困難を充当する増税の理由付けとして
社会保障を打ち出される逆説

 

支える側支えられる側の二分法は今や成り立たない。

支えられる側とされていた、高齢者も元気を維持して
支える側に回って欲しいそれが生きがいの創設につながる。

 

今まで社会で培ってきた技術や経験を地域で生かすことが
生きがいのある生き方として社会を支えることになる。

 

例えば、人間は生物としては生殖役割を終えた後の寿命が長い。
それは、おばあさんおじいさんになって次の世代を育てること
支援出来るように進化したとされている。

子どもの孤育てをふせぐことにもなろう。

 

出産育児で孤立している若い世代に対して

まだまだ元気で育児経験を持った高齢世帯に活躍する場がある。

 

今までに企業の中で培った能力を生かす場がないので

 

定年後の高齢男性は夫源病の原因!
女性の元気を奪っている。

 

就労ももっと多様な形があるべきだ。

引きこもりとされる人がインターネットを使って就労し、
ホームページ制作と言う特殊技能を持って
経営が成り立っている会社も現れてきた。

多様な生き方、多様な働き方が共生社会

そして地域の行政保障を形作り

孤立を防ぐことにつながっていくと確信する。

 

2・この発言について、思う事

こんなに高齢者が多くなる事が、年金制度を作った時に考えたでしょうか。

昭和40年の女性の平均寿命は72歳、男性67歳でした。

 

今は女性87歳、男性81歳(平成29年)
十年以上、長寿になっています。

H30年 人口ピラミッド

私が、福祉の仕事にかかわったのは、20年前です。

 

そのころから、比べても、高齢者は若返っています。
80歳でも、ジーンズを履き、ロックを聴きます。
ビートルズ世代が、70歳代ですよ。

食べるものだって、ピザが好きです。
グラタンも食べます。

高齢者だって、変化しています。

長い長い老後を、どう過ごすのかは、
高齢者自身が決めることです。

 

困ったときに、助けてくれる、制度だけあって
気軽にいける場所があって、行けば助け合えると
いいと思います。

 

仕事だって、インターネットで出来ます。

家から出ないことより、やる気のない子。
頭のかたい大人が困りものだと思います。

 

介護の質もかわるべきです。
ロボットを操作するとか、遠隔で見守れるシステムつくるとか
現に、高齢者が携帯電話を持ち出してから、電話番号は
機械がおぼえているので、かなり認知症がすすんでも
電話がかけられるようになりました。

ラインで孫とつながるおじいちゃんおばあちゃんだって
もう、珍しくないです。

そのうち、施設内でSNSで発信する入居者が
いっぱいいるようになって、
施設もすごくオープンな空間になるでしょうね。

 

3.まとめ

退職した、男性は、実はすごい社会資源でしょう。

 

一流企業で、海外赴任経験のある人もいるし、
語学バリバリの人や、法務や経理に詳しい人もいるでしょう。

 

農業だって、機械化しているから昔よりは体力勝負でないし
うちの夫はYOUTUBEの情報をみながら農業はじめました。

 

子どもが貧困から、教育がうけられない。
低学力なども、このお父さんたちが地域で頑張ってくれたら、
社会で得た知識を教えてあげて、救われる子どもがいっぱいいるんじゃない。

 

せっかく、長年働いたのに地域に行く場所がなくって
病気の元(夫源病)になっているなんて、気の毒な話です。

 

家庭のために、子ども一人に月10万を家に入れてくれているとしても、
年間120万円、二十歳までで2400万円もがんばってくれているのに
もっとリスペクトしてあげるべきですよね。

 

まずは、家庭でお父さんを大事にして、楽しんで
地域で貢献してもらえるようになれば、奥さんのあとを
べたべた追いかけるようなこともなくなって
生き生きとされるんではないでしょうか。

 

次回は第三パネリストの発言をお伝えします。

第一パネリストの発言はこちらから

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介護保険で元気になれない、3つの理由” に対して6件のコメントがあります。

  1. うめ より:

    定年後をどうすべきか?いろいろな経験を持っていらっしゃる方がたくさんおられますものね。
    考え方一つで変わりますものね。どうすべきか…?
    私は、お一人様なのでまた、違う?不安はあります。
    正直、コロッとあちらに逝けたらな。と思っています。
    こればかりはわかりませんものね。
    やるべきことが分かってらっしゃる。素晴らしいですね!!

    1. yoppi より:

      私、ずーっと働いていこうと思います。死ぬまでブログ書くわ!
      WiHiのない施設は入らないぞ!笑笑
      お一人様でもずっと繋がっていようね。

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